ケーキショップ亜湖の木

1999年 宇城市松橋町に「ケーキショップ亜湖の木」オープン

 


代表取締役 シェフ  小橋 登 

 

幼い頃から食べることが大好きな少年。

いっぱい食べて、いっぱい遊んで大きな体を手に入れる。

 

専門学校時代

料理人になるべく進んだ調理師学校でフランス菓子の世界に出会う。卒業制作の際、手に取った「貴婦人たちの愛した

お菓子」からフランス菓子の一つ一つに意味や歴史があることを知る。その奥深さに心奪われて洋菓子の道に進むことを決意。

修行時代 

東京の有名店にて6年間腕を磨く。

25歳単身渡仏 

フランスの有名店で修行。フランスでは素材の素晴らしさに驚かされる。そんな素材とフランスの気候風土から生みだされる味や香りの組み立て方を本場で学んだ事がその後のお菓子作りに大きな影響を与える。



僕のあこの木の思い出...

僕は子供の頃、毎年夏休みになると漁師をしている祖父母の家で過ごしていました。祖父母の家の近くには船着場があり、そこには大きな「アコウの木」が生えていました。「アコウ」は温暖な海岸線に生えており、海からの潮風や強風にも負けない木です。

 

ある日家の中で遊んでいる僕に、ばあちゃんは言いました。

「あそこのあこの木で遊んでこい。ばってん木に登っとでけんよ」

「はーい」と素直に返事をしながらも、遊び盛りにそんな忠告を聞く筈もなく、海の上にまで広がる枝の先まで行きたくなった僕はトムソーヤにでもなったかのように「アコウの木」に登っていったのです。枝の上を這いながらふと下へ目をやると、そこには網を繕う漁師や、子守りをしているお姉さん、ビー玉遊びをする子供たちの姿。

大きく広がる枝葉が生みだす木陰には、お年寄りから赤ちゃんまでが集まり、みんなの憩いの場となっていたのです。

街っ子だった僕にとってその光景はとても新鮮で、子供ながらにも美しく感じ、今でも心に残っています。

 

僕が自分のお店を持つと決めたとき、思い出したのは、その時の景色でした。

みんなが集い楽しい時間、心休まる時間が過ごせる場所「アコウの木」のようになれたら…地域の方たちに親しまれる存在になれるようにと、ばあちゃん家の方言で「あこの木」という名前をお店につけました。

「亜湖の木」が皆様にとっての「アコウの木」になれるように日々成長し続けます。